2019シーズンのキーマン5選、投手編。
どうも、質問箱の帝王ではありませんだんだです。
今回は長ったらしい前書きはなしで、早速本題に入っていきたいと思います。今までの記事で「前書きが長すぎる」、「前書きが本題かと思った」、「終わったと思ったらまだあった」等の意見を貰うことがあったのでね。
僕の記事はリンクを多めに貼っていることもあってか、どうやら何度も繰り返しアクセスするという方が多いようで。本当にアクセス数だけは多いのよね。いや推測だけども。
前書きの前に目次を持ってきているわけでもないので、前書きが長いとその度にそこまで戻るのは大変。ということで今回は省略させていただきます。曲紹介等楽しみにして頂いていた方は申し訳ない。
また、読者の皆様にアンケートの回答をお願いしたいのです。この記事のツイートに前書きに関してのアンケートをくっつけておくので、どうぞ宜しくお願い致します。
とか書いてる間に380字くらいになってしまっているのおかしいなあ。
では本題に。
何にしようか迷いましたが、今回は2019シーズンのキーマンについて書こうかなと。
これについてはもうそれはそれは物凄く浅い理由があったのである。
実はこの記事の他に題材として考え、本題を書き出すところまでいっていた物がありました。
その題材が何かというと「2019シーズン全選手の期待値」だったわけなんですけども。何故没になったかというと、単純に書く内容が多すぎるからという理由です。
多いなら分けて書けばいいじゃないということで、1日1記事アップしようかとも考えました。ということで計算しましたが、致命的とも言える問題が。
開幕に間に合わない。
その数全82選手。いや無理だろ。
年末に書いた記事の通り、忙しくなってしまっているのもあるので1日に書く量を増やすことも出来ないし、休日でやるにしてもどうしても集中力が続かない分後半の内容が薄くなってしまう。
という言い訳を思い付いたところで題材変更に踏み切ったのでした。
キーマンなのに5選っておかしいだろと仰る方もいるかとは思いますが、1人だけの内容を膨らませるだけの力がないという個人的な理由と、元々全選手書く予定だったので、それがなくなった分なるべく多く書きたいということで5名に。1人だとダメだったときまた逆神っていわれるしな
まあそんなこと考えてる暇があったら早く書けと言われそうなので、目次へ。
毎度のことながら、嫌だ、なんだこいつ等思った方はブラウザバックを推奨します。
アカン結局1000字超えとるわ
今季のキーマン
【#28】小野 郁
同学年が入ってくる5年目のシーズン。着実に成長した姿でブレイクを
昨季成績
9試合 10.1回 0勝1敗 防御率3.48 BB/9 3.48 K/9 7.84 WHIP 1.26
キーマンとして挙げる理由
前々回の記事でも楽しみな選手として挙げた2014ドラ2右腕。昨季は2軍でセーブ王に輝いた。1軍でも防御率、奪三振率はキャリアハイであり、来季に繋がる1年に。
決して目立ってはいないものの、着実に成長を続けているという点が彼を推す1番のポイント。次の表を見てほしい。
見ての通り、防御率、奪三振率、空振り率の全てが良化してきており、来季もその期待は膨らむところだ。
また、年を追う毎に直球の割合が低くなってきているのが判るだろう。これは変化球の質が良くなっているということを意味し、成績向上の大きな要因になっていることは間違いない。
昨季は主にスライダー、チェンジアップ、カーブを投げ、いずれも被打率は.200以下。
投球割合の28%を占めたスライダーは被打率.125。また、空振り率に関してはチェンジアップが25%、カーブは15.38%と高水準だった。
一方で、自慢の直球は被打率.368。直球のボリュームアップは課題と言える。しかし見方を変えれば直球の印象が強く、それだけ狙い玉として待たれているということでもあるだろう。責め方を工夫し打者を欺くことが出来れば、もっと成績を残せる筈だ。
2014ドラフトは特に不作であり、「安樂を指名していなければどうなっていたことか」と言われ続けてきた。その中で昨季は安樂のパフォーマンス低下が目立ち、小野が台頭しようかという年になった。今までは安樂が希望になっていたが、今季の活躍次第ではファンの中でその評価が逆転するかもしれない。
今季は同い年の大卒が入ってくる1つの節目の年になる。高卒トップクラスの素材として注目された男の爆発に期待したいところだ。
【#52】森原 康平
防御率以外は素晴らしかった昨季。今季こそ"皆が認める"復活へ
昨季成績
17試合 17回 1勝2敗1H 防御率5.82 BB/9 1.59 K/9 10.06 WHIP 1.24
キーマンとして挙げる理由
フル回転でブルペンを支え、ファンに散々ポジられた1年目前半。しかしその時の無理が祟り後半は炎上、オフには手術で昨季前半は全休と底を味わった2016ドラ5右腕。
彼をキーマンとして挙げる理由は2つあるのだが、その1つは防御率以外の成績の良化。次の表を見てほしい。
見ての通り防御率のみ悪化しているものの、それ以外の3つは良化していることが判る。
球種1つ1つを見ても直球はボリュームアップを果たし、昨季の空振り率6.02%を大きく超える12%を記録した。更にフォークが被打率.217、空振り率28.85%と決め球として使えるレベルに。正直、これだけ見ればマウンドの影響を度外視しても何故防御率が悪いのか判らないレベル。
そこで少しセイバーに触れてみようと思う。今回紹介するのはFIP。被本塁打、与四死球、奪三振率等から算出される、簡単に言ってしまえば「投手自身の能力を表す」指標。
通算のFIPと防御率は近い値になる傾向があり、BABIPの影響を受けないFIPは防御率より安定度が高い。そのため、FIPは翌年の防御率を予測する際に参考となる[2]。
そのFIPだが、森原は2.00。規定到達者でのリーグトップが則本の3.21ということを考えるととんでもない数値であることが分かるだろう。
あくまで参考である為、間違いなく防御率が良くなるというわけではない。しかし素晴らしい数字であることは確かであり、その点では来季期待出来る要素の1つと言ってよいだろう。
そしてもう1つの理由。それがマウンドの改修。
クリぼっちinナンダリーカンダリー
— MIK TUGofC&A (@mik_tare) December 24, 2018
スタジアムのマウンド改修中だった#r891 pic.twitter.com/0GD4iMGjYb
やったぜ。
菊池雄星対策として選手にも伝えられることなく昨オフ改修されたマウンド。その効果は確かにあった。しかし相手投手を崩すきっかけを作ることは出来たものの、肝心の打撃陣が弱すぎて点が取れなかったという話や、それ以上に楽天の投手陣が崩れてしまったという話はこれまでも何回かしただろう。
そして人的補償の記事でも紹介した通り、森原は昨季、ホームで全11失点を喫しており、防御率は9.58とマウンドの影響を最も受けた投手の1人となった。
ビジターで失点していないところから見ても、マウンドさえ合えば申し分ない成績を残せるのは確か。去年のように回跨ぎさせない起用を続けて、自分の本来の実力でブルペンを支えてもらいたいところだ。
【#56】鈴木 翔天
怪我さえなければドラ1確実だったルーキー。癒えた左腕でチームを救えるか
選手動画
鈴木 翔天(富士大) pic.twitter.com/j9ouIh3cFa
— ちなハム (@nhfdraftpro) January 5, 2018
キーマンとして挙げる理由
まさか怪我が治っているとは思わなかったため、今季は2軍で怪我を癒してからお試し登板するくらいだと考えていた。
が、まさかの完治済み報道。
思わず叫んでしまった。割と真面目に。元々はドラ1候補と呼ばれた左腕で、万全であればローテ入りできる実力を持った投手。本来ならこの順位で指名してはいけない選手だとも紹介した(選手解説に関してはこちらでどうぞ)。
そんな選手が入団してくれただけでなく、全力で投げられるレベルまでになっているという。これほどのサプライズもない。
彼をキーマンとして挙げた理由は、楽天の先発左腕事情にある。
ローテを守っている辛島、怪我で今季で遅れることが確定している塩見に次ぐ左腕がおらず、次世代の候補は勿論すぐ使える人材も欲しいところだった。
本来の実力を発揮できるなら、先程の動画くらいは投げられるはず。もしそうなれば今だけでなく将来を考えてもチームとして非常にありがたいことであり、個人的に大きな期待を掛けたい。
【#62】西口 直人
一躍トッププロスペクトとして名を挙げた"岸2世"。シンデレラストーリーの実現なるか
昨季成績
1試合 7.2回 0勝0敗 防御率2.35 BB/9 1.17 K/9 3.52 WHIP 0.78
キーマンとして挙げる理由
楽天に数多くいる若手先発候補の中で、西口をキーマンとして挙げたのには活躍してほしいという個人的な願いも含まれているが、他の若手が課題としている武器を既に持っているため1番出てくる可能性が高いのではないかと思っているからである。
その武器とは制球と変化球、そしてその2つからくる安定感の計3つ。
成績を見ても分かる通り、制球は結構良い。四死球率が低いのは勿論、大きくコースを間違えることが少なく、決め球をコースに投げ込めるというのは彼の強みと言える。
変化球に関して、昨季は鋭く縦に落ちるカーブと非常に抜けの良いチェンジアップを使っており、直球と相性も良くどちらも決め球として十分なクオリティ。オフから伊藤智仁コーチ直伝のスライダーを試しており、投球の幅が広がるのは間違いないだろう。
また、その2つの武器を生かした安定感も彼の武器。昨季は2軍、オフも含め13度先発の機会があったが、そのうち9回でQSを達成。QS率69.3%は見事な数字と言っていいだろう。
楽天の若手投手は力強い直球を持っているものの、制球や変化球に課題がある投手がほとんど。その中で3つの武器を持っているというだけで他の投手より頭1つ、2つ抜けていると言える。
質の良い直球とスライダー、カーブ、チェンジアップの3球種。そして制球の良さから思い起こされるのは楽天のWエースの一角である岸。ドラ10として話題になった彼がついに開花し、シンデレラストーリーを築くことが出来るか。今季最注目の若手投手だ。
【#64】福山 博之
勤続疲労とホームに苦しんだ昨季。鉄腕復活への鍵はマウンドにあり
昨季成績
21試合 21.1回 1勝2敗3H 防御率6.75 BB/9 5.91 K/9 1.69 WHIP 1.97
キーマンとして挙げる理由
勤続疲労の影響、そしてホームのマウンドに散々苦しめられ思うようにいかなかった昨季。
キーマンとして挙げる理由は言わずもがな。復活の可能性が高く、彼の復活が中継ぎ最大の補強であることは間違いないからだ。
というのも、彼も森原と同じようにマウンドの影響をモロに受けた投手だから。次の表を見てほしい。
引くレベルでしょこんなん。わけが分からない。悪いなんてレベルではない。もうこの際だからチーム投手成績を見てみよう。
ワイ「アハハ!」
やったね!防御率良化は間違いないよ!
マウンド改修も踏まえてプロテクトしたんだろうなあと考えると石井GM有能ポイントがまた上がってしまう。
さて話を戻そう。ホームとビジターでの成績の乖離が激しかった福山だが、その中で唯一奪三振率だけはそこまで変わらなかった。ここから判るのは何もマウンドだけの問題ではなかったということ。平均球速も144km/hから142km/hと低下しており、確かに勤続疲労の影響は出ていたということだ。
勤続疲労に関しては昨季後半2軍でも投げさせなかったことで抜けていることを願うしかないのだが、今季マウンドの影響は間違いなく出ないだろう。前述した通り、サブちゃんの復活が中継ぎ陣最大の補強。彼が再び1軍のマウンドでフル回転する姿を待ち望んでいる。
まとめ
今回キーマンとして挙げた投手の1軍戦力化に是非期待したいところだが、彼ら以外にも楽しみな投手はたくさんいる。
今オフの投手陣にとって間違いなく言えることとすれば、
マウンドの改修が最大の補強
ということだろう。
チーム全体としてあのような結果が出ているのだから、マウンドの改修による恩恵を受ける投手は間違いなく多い。
ホーム成績を含めても防御率リーグ3位だった投手陣が、来年は1位の成績を残すことを夢見て、短いがこの記事の締めとしたい。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
いつもの半分程度の文章量でかつ、真面目さMAXみたいな感じでしたが、如何だったでしょうか。感想等頂ければ幸いです。
また、今季の楽天の展望や今までのドラフトの振り返り等といった案も頂きましたが、それらを組み合わせてこの題にしてみました。案を挙げてくださった方々、本当にありがとうございます。
他の方も、読みたいものがあったら質問箱にでもいいので宜しくお願いします(n回目)。
次は野手編となります。多分来週の土日。遅くともキャンプ始まる前までは書きます。
ではこの辺で。