だんだのブログ

なんかすごいかもしれない

2つのトレードについての考察

お久しゅうございます。先日おにぎり投手を放出し、ナン&カレー内野手を獲得するトレードを成立させ、GMとしての一歩を踏み出しました。だんだです。

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早速ですが少し宣伝を。

 

8/24(土)にTwitter上で行われるしゅーた(@hinata_kono_ka7)さん主催の仮想ドラフト、サマドラ2019に楽天担当として参加させていただくことになりました。

 

今回の楽天陣営はサポーターを1名追加し、6名体制で臨みます。

 

相変わらずすっっっっっっっごく濃いサポーター陣は勿論、初回の会議から超大物の気配を見せた陣営最年少の新星、ましと(@mashito_7)くんにどうぞご期待ください。

 

最早何度目かもわからない仮想への参加ですが、今回も良い指名が出来るようサポーター共々頑張りますので、興味のある方は是非お楽しみに。

 

 

宣伝はこの辺にして、曲紹介に移りましょうか。今回はこちら。

 

www.youtube.com

 

いやぁ…好き。是非フルで聴いてほしいですね。「楽しい」という言葉が最初に来る曲だと思ってます。急に3拍子になったりします。曲調も歌詞も含めて、本当に聴いてて楽しくなる1曲。これぞパッション。

曲だけでなく、デレステでもかなり人気の高い譜面となっています。忙しさと楽しさが絶妙なバランスでとてもよきです。みんなプレイしような!

 

バンドリをプレイすると脅されるからやめような!

 

 

良い曲だぞ。みんな買え。

 

 

 

 

 

さて本題に。

 

先日、2つのトレードが行われました。

 

三好匠内野手(26) ⇔ 下水流昂外野手(31)

古川侑利投手(24) ⇔ 和田恋外野手(24)

 

期限まで1ヶ月を切ったところで石井GMが大胆に動いてきました。今回の2つを合わせると昨オフから数え、累計5度目のトレードとなります。

 

下水流獲得は即戦力としての意味合いが強く、比較的近くを見据えた堅実なもの。対して和田恋獲得は石井GMも「賭け」と表現していましたが、個人的にもこのトレード、とても挑戦的な一手だと感じています。どちらにも共通するのは、ドラフト市場など近い将来を見据え、よく考えられたものであるという点。

 

今回は2つのトレードを敢行した理由と、展望について少しばかり解説・考察をしていきたいと思います。

 

 

では目次。

 

 

 

下水流獲得の理由

最初に、広島とのトレードで下水流を獲得した理由について考えていきたいと思います。理由としては、大きく3つ挙げられます。

 

右の代打不足

1つ目は、チームに右の代打が不足していること。

開幕から右の代打の役割も兼ねてベンチ入りしていた渡辺直人ですが、今季打ったのはモイネロからの同点HRとなる1本のみ。足首の怪我があったとはいえ、代打で起用するほどの打力を持ち合わせていたかと問われると、お世辞にもそうとは言えず。

右の代打1番手といえる今江は今年も安定した働きを見せていたものの、開幕前に患った右目の不調は隠しきれず。降格直前はボール球ばかり振って三振するなど全くボールが見えておらず、やむなく離脱となりました。

また、2人とも怪我の影響だけでなく、衰えも露呈。特に今江は例年に増して打球が上がらず、長打の割合も下がっています。

 

では既存の右打者はどうなのか。ファンに待望されたのは内田や岩見といった和製大砲候補。個人的には、彼らを代打に据えるのは違うと考えています。理由は2つ。

1つは、彼らは将来中軸に据えたい選手だから。使うならスタメンとしてきっちり4打席与え、その中でレギュラーを勝ち取ってほしいし、そうでないといけない素材です。

そしてもう1つは、彼らは現状どうしてもコンタクト力や対応力に欠け、確実性という面で信頼が薄いから。代打は1打席、1球で仕留める力が求められるため、彼らにそれを期待するのは酷だと感じているからです。

 

他の若手右打者を見ても打撃を売りにするタイプはおらず、代打にするにはかなり心許ないという印象を受けます。

 

今江らベテランの衰えと、後釜の不在。この2つから、遅かれ早かれ右の代打というポジションの獲得は必須だったと考えられます。

 

 

 

ドラフト市場の影響

代打要員としての後釜が欲しいのであれば、ドラフトで確保するという選択肢もあったのでは?という方もいるかもしれません。そうしなかった理由には、今年のドラフト市場が関わっています。

 

簡潔に言うと、今年のドラフトは即戦力として使える右打者が少ない状況にあります。また、同じポジションに先輩がいるから指名できないという候補も中にはいます。その為、ただでさえいない候補が更に絞られてしまいます。

少しドラフト戦略の話になってしまいますが、仮に代打要員としての獲得を考えると、そこまで高い順位で指名するわけにもいきません。そうなってくると、下位での獲得を目指すことになります。では、下位でも打てる選手が残っているのか。ドラフトでは、「打撃はいいけど守備が微妙」という選手は評価が低くなるといった傾向がありますが、今年はそういう選手もいません。

 

このことから、今年代打の後釜を期待する右打者を指名するのは、どう考えても辛いというのが正直なところです。であれば、トレードでプロの球に慣れている選手を獲り、他をドラフトで補うという戦略を取った方が利口であると言えます。

 

 

 

外野手の誤算

3つ目が、既存外野手の誤算です。

辰己やブラッシュ、橋本を獲得するなど、昨オフから弱点だった外野陣を補強。キャンプでは島内、和基に彼らを加え、オコエもレギュラー争いに名乗りを挙げるなど、球団創設以来1番層が厚い外野陣になったかに思われた春先。

しかし蓋を開けてみれば、和基が怪我で離脱し、オコエ、橋本も結果を残せず2軍落ち。その結果、島内や辰己、ブラッシュで外野陣を形成。それだけならまだよかったのですが、彼らが欠場時はルーキーの小郷や本職ではない孫が外野として出場する事態に。また2軍では内田が外野として出場するなど、不振や怪我による影響で大きな誤算を生む結果となりました。

この中で1番の誤算は、ルーキー2人が1軍にいたということ。特に小郷は出場機会にも恵まれず、ベンチを温める日々が続きました。学徒動員を防ぎたかったGMとしては、本来あってはならない事態。一刻も早く外野手を獲得し、若手を無理に上げる状況からの脱却を図りたかったと考えられます。

 

 

今江に代わる右の代打要員、そしてまだ1軍レベルにない若手を2軍に押さえつけておくための外野手。ドラフトでそれらを埋められればいいものの、それも困難。

そこでその両方を埋められる選手として、広島で昨年右の代打の切り札として活躍し、実績豊富な下水流に白羽の矢が立ち、獲得に至ったと見て間違いないでしょう。

 

 

 

和田獲得の理由

続いて、和田恋獲得の理由です。

獲得時、また外野手を獲得するのかという疑問の声も挙がりましたが、彼に求めているのは「右の外野手」としての役割ではありません。むしろ本職は内野手であり、今季も2軍ではほとんどファーストで出ていたことから内野としての起用も多くなることが予想されます。では彼の何処に期待しているのでしょう。その答えは後ほど。

色々と物議を醸したトレードですが、こちらの理由は2つ挙げられます。

 

ドラフト市場の影響

1つ目は下水流獲得と同じく、ドラフト市場が影響していると言えます。

先述した通り、今年のドラフト市場は野手が小粒。その中でも右打者は更にいません。そういった背景もあり、和田恋と新人野手のどちらがより打者として活躍する可能性があるかを考えたとき、可能性を感じた方を獲得した、と考えるのが妥当だと考えます。

また、後述するような和田恋だからこそ与えられる効果もあります。

 

 

 

内田の競争相手不在

2つ目は、内田の競争相手が不在であるという点。

ニュースでも出ていましたが、彼を獲得した理由として最も大きいのが和製大砲候補の尻叩き。その中でも1番のターゲットは内田靖人。ここに和田恋だからこそ期待できる効果、つまり彼に期待している最大の要素があります。

 

昨年、内田は楽天生え抜きの右打者で初となる2桁本塁打を放ちましたが、今季は開幕2軍で昇格ナシ。2軍で調子も落としてきており、このままでは中川大志らと同じ道を進みかねません。

同い年の右打者で、主なポジションは内野というのも同じ。そしてどちらもドラフト2位指名。更に、それぞれ17、18年のイースタン・リーグ2冠王と、何かと共通点の多い2人。

敢えて、同い年で完全にタイプの被る和田恋を獲得することにより、GMが就任時より期待している内田に火をつけるため、覚醒への火種として投入するのが1番の狙いです。

 

 

両チームのプロスペクト同士のトレードということで、前述した通り、石井GMだからこそ可能な、今までにない挑戦的なものだと感じています。前衛的であると同時に、GMの本気が見えたトレードと言えるのではないでしょうか。

 

というのも、これまでは橋本や福井、熊原など、すぐにでも使えそうな選手を獲得してきました。しかし今回の一件は今までと異なり、ドラフト以外では就任以来初めて明確に「投資」をしたトレードとなります。また、和製大砲にメスを入れたのもこれが初めて。就任時に言っていた軸となる選手(=和製大砲、ポイントゲッター)育成に力を入れ始めたことが伺えます。

将来ローテを守り、2桁勝利も十分可能性のある投手と、中軸を担う可能性のある打者の育成を天秤に掛けたトレード。リスクを負い、叩かれるのを承知の上で日本人野手の育成に力を注ぐその姿勢。純粋に、今後このトレードとチームの行方がどうなるのか楽しみで仕方がありません。

 

 

 

古川放出の理由

特に古川と和田恋のトレードに関しては、意図がわからない、放出するべきではなかったなど、楽天ファンから不満の声が続出。公式に対する批判も相次ぎました。そんな古川放出ですが、その理由としては以下の点が挙げられます。

 

先発陣の安定

それは、先発陣の安定

開幕時こそ苦労し、中継ぎに大きな負担をかけてしまった先発陣ですが、開幕当初からずっとローテを守っていた美馬、辛島。5月に入り岸、塩見が復帰。そして嬉しい誤算で石橋が台頭。更に今月則本が復帰し、この6人が揃えば相当力のある先発陣になります。

正直な話、彼らに今の若手投手が入り込むのはだいぶ厳しいというのが現実。チャンスがあるとしたら誰かが怪我したときくらい。そのくらい明確な力の差があります。

その為、出番がまず回ってきません。古川ほどの投手を2軍に置きっぱなしにしておくのも正直もったいない。それなら他球団で日の目を見てほしいという気持ちもあったのではないかと考えられます。また彼を放出しても、菅原や熊原、福井といった谷間で投げる先発はいるため、先発陣にある程度の余裕が生まれたというのが放出に踏み切れた大きな理由でしょう。


 

 

今後の展望

さて、最後になりますが、2つのトレードを受けての今後の展望を考えていきたいと思います。

 

先ずは獲得した2名から。

 

下水流は昨季広島で代打の切り札として起用され、打率.263、4本を残した実績を活かし、基本的には右の代打として待機。左投手が先発した際や他の外野手が休養する際にスタメン起用されることになるのではないでしょうか。

現状、個人的な想定よりもスタメン起用が多くなっていますが、彼がスタメンとして出場してしまうと結局右の代打がベンチにいない状況を作り出してしまうことに繋がる為、ベンチ待機が理想と考えられます。

 

続いて和田恋ですが、内田と競わせる事を目的に獲得したことを考えると、内田との併用、或いは試合の中でも対抗意識を燃やさせる為に、敢えての同時起用も十分に考えられます。また、ある程度結果が出たとしても暫くは2軍でのスタメン起用が続きそうです。

ポジションですが、内外野守れる(上手いとはいってない)という使い勝手の良さから、今季主に守っていたファーストや外野は勿論、育てる対象がおらず、ジョブローテーション制で複数の選手が起用されていたサードを守ることもあるかもしれません。

 

 

次に、古川の抜けた先発陣について。

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こちらは現在の先発の編成表です。期待されていた若手先発として挙がっていた近藤、池田がリリーフ転向したことで計17名となっています。しかし、安樂や西口、翔天は故障で登板出来ていません。このことから、現状先発として稼動出来るのは14名(起用が流動的な戸村を入れると15名)となります。

1、2軍合わせて年間で必要な先発要員数は15名と言われています。今の楽天は故障している選手も合わせれば足りますが、稼動出来る選手のみだと少し不足気味というのが現状です。

 

 

また、現状の先発陣の問題点として、1軍と2軍の実力差が開きすぎていることが挙げられます。事実として、ローテ投手(則本、岸、辛島、塩見、美馬、石橋)を脅かすレベルの若手がいません。今年嫌というほど思い知らされましたが、彼らが故障等により稼動できなくなった際、投手の質がガクッと落ちます。

また、ローテ投手の平均年齢は30.8歳。高齢化が進んできており、衰えによる数年後の不安は拭いきれません。その為、これまでの記事でも書いてきた通り、若手投手の台頭は不可欠です。

 

 

先発投手の数と質という2つの問題は、今オフの補強で解決することになりそうです。

今年のドラフトは豊作まではいかずとも、どちらかといえば投手の年と言えそうで、石井GMも投手中心の指名になると明言しています。

www.nikkansports.com

今季先発不足に陥ったこと、そして若手先発の芽が出ないことから、ドラフトで先発投手を上位指名するのはほぼ間違いないと見てよさそうです。

昨年のドラフトで辰己を獲得し外野陣の争いが激化したように、今年はドラフトで活きの良い先発投手を獲得することで若手の危機感を煽り、競争させることで先発層の底上げを図る戦略を取ると予想できます。

 

また、今オフの新外国人市場も関わってくるかもしれません。

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こちらは我等がゆきちなGMのnoteですが、この記事によると先発投手豊作年であることが分かります(詳しくはnoteをご覧あれ)。

楽天はブリガム以降、先発投手は獲ってきませんでしたが(背番号93?知らない子ですね…)、先発の高齢化や若手先発の伸び悩みを考慮すると、若手が出てくるまでの猶予期間引き伸ばしも兼ねて、外国人スターター獲得の可能性は十分アリと言えそうです。

 

 

 

さいごに

今回のトレードはどちらも戸惑いと驚きの声が上がったもので、個人的にも入団時から成長を見続けてきた生え抜きということでつらい物はありました。

ですが2人とも広島、巨人それぞれに戦力として求められてのトレードです。楽天で開花させきれなかった部分を開花させ、それぞれの武器を活かし、新天地で1日でも早く戦力になってくれることを期待したいところです。

 

そして新たに入団した2名にも、早くチームに慣れ、強みを活かしてチームの力になってくれること、そして既存選手に火をつけてくれることを期待しています。

 

このトレードが今後、どのような形で結びついていくのかは分かりませんが、非常に楽しみであると同時に、Win-Winのものとなることを心から願っています。

 

 

 

というところで今回の締めとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

楽しみにしてくださっていた方は間隔が空いて島井申し訳ない。代わりに島井が謝ります。久しぶりのブログ執筆ということもあり、筆が進まないこともしばしばあったのは内緒。しかしこの手の話題は鮮度が命ですね。日が経つに連れて記事が多く出てくる為、あまり遅いと全て後出しになりかねない。なった。

 

ちなみにうちのベッドヤクザは、和田恋を叩くやつはしばき倒(した後にベッドに連れ込んで○)すそうです。気をつけましょう。

 

今回立て続けにトレードが来たことで記事にしましたが、あのGMのことです。何か動いてくるに違いありません。絶対動いてきます。ここまでくるとなんか焦らされてる間隔もあるな。悪くない。

 

まあそんなことは置いておいてだな、サマドラ2019頑張りますので、改めて宜しくお願いしますね。何か要望があれば書いてもらって。もしかしたら採用されるかもしれませんので。可能性はあります。はい。

あ、ましとくん真面目でいい子なんで可愛がってあげてください。現場からは以上です。

 

では今回はこの辺で。ナン美味しかったなあ。