だんだのブログ

なんかすごいかもしれない

サマドラ2019の振り返り。

お疲れ様です。本当にお疲れ様です。そして疲れました。だんだです。

 

早速ですが、曲紹介から。 今回はこちら。

www.youtube.com

デレマス曲の中でも屈指の長さを誇り、デレステ未実装ながら人気の高い1曲。

歌詞を見ずに初めて聴いたぼく「なんやこれええやん…」
歌詞を見て2回目を聴いたぼく「アッ(絶命)」

なんですかこれは。すき。すきすぎる。この曲を一言で表すなら「エモい」なんだろうけど、ただエモいっていうレベルを超えてる。気がするじゃなくて本当に。イントロからずっと、どこか揺さ振られてしまいそうなメロディ。そしてそれを増長させる、ストーリー性のある歌詞。歌ってる3人も、安定の凛、更に軍曹の意外も意外なしっっとりヴォイス(ねっとり)。そして何より森久保ォ!!!!!!!

うーん…

 

 

 

Taku Inoue is GOD

 

 

 

…失礼。少々取り乱してしまいました。それでも、本当にfullを聴いてほしい。というかfullを聴いてこその1曲です。

 

 

 

良い曲だぞ。みんな買え。

 

 

さて本題に。

先日、 サマドラ2019が開催されました。

今回もGWDに引き続き楽天陣営として、ゆきちなさん(@zombie0010)、野球好き40さん(@ygz_D40)、チタンさん(@__Ti22)、Headphoneさん(@KoreHa_UserName)、ましとさん(@mashito_7)をサポーターに迎え、計6名で指名に臨みました。

 

今回は振り返りと称して、指名選手の紹介や総評を書いていきたいと思います。

スクロールバーを見てお察しの方もいたかと思いますが、今回の記事は冗談じゃなく本当に長~~~~~いです。しかも内容が真面目も真面目だから余計に長く感じるかも。ということで、是非お時間のある際にお読みください

 

では目次。

 

 

指名選手の紹介

1位 森下暢仁

投手 明治大学

 

・選手動画

 

 

・選手解説

2019ドラフト即戦力NO.1投手。大学日本代表のエース。イケメン。
最速155km/h、先発でも150km/hを出せる回転軸が水平で質のいい直球のほか、変化球は130台後半で鋭く変化するスラット、大きく縦に割れるカーブ、チェンジアップ全てが一級品で、コマンド能力も高い。更には顔だけでなく、フォームも綺麗でフィールディングも良いという、まさに岸2世という呼び名がふさわしい投手。1年目からほぼ間違いなくローテを守ることができ、2桁を記録できるだけの力は十分ある。

 

 

 

 

 

2位 勝俣翔貴

内野手 国際武道大学

 

・選手動画

 

 

・選手解説

ゴリゴリのゆきちなGM枠。愛に溢れたコメントは総括の方に書いたので、後ほど。
昨年の大学日本代表でクリーンアップにも座った打者。有鉤骨の骨折の影響で今春は成績を残せなかったが、「内野を守れる左の強打者」としては2019ドラフトNO.1ではないだろうか。楽天顔。
勿論打撃力を勝っての指名なわけだが、単にパワーツールがあるだけでなく、コンタクト能力も併せ持ち打率と長打の両立が出来るというのが彼の1番の特長。また、逆方向への打球がよく伸びるのも持ち味。

 

 

 

 

 

3位 小深田大翔

内野手 大阪ガス

 

・選手動画

 

 

・選手解説

2019社会人日本代表の正ショート。走攻守3拍子揃った即戦力。1年目から都市対抗に出場し、打率3割、1HR、3盗塁で若獅子賞を獲得。

コンタクト力があるだけでなく振り切ることができ、小柄ながらパンチ力も併せ持つ打撃、1塁到達3秒台を記録し盗塁も出来る俊足、初動が速く細かいステップで軽快に打球を捌く守備。楽天には足でプレッシャーを与えられるような選手が少ない為、特に彼の機動力には期待したいところ。守備もセカンド向きとは言われるものの、ショートもプロで全然いけるレベルにあると判断。
また、セカンド、サードも守れるユーティリティ性の高さも含め、使い勝手の良さを高く評価。間違いなく内野の戦力層を厚く出来るということで指名。

 

補足。

 

小深田大地(履正社)と兄弟とか未だに聞こえてくるけど、全然血縁関係ないからな!!!!!!!

 

 

 

 

 

4位 鈴木寛

投手 霞ヶ浦

 

・選手動画

 

 

 

・選手解説

長身右腕育成に定評のある霞ヶ浦史上最高の逸材。
甲子園では履正社相手に2.1回自責点5と打ち込まれてしまったが、彼の持つポテンシャルは上位クラスのもの。正直ここまで残るとは思ってもみなかった。
186cmの長身から放たれる最速150km/hを誇る直球、そしてスライダーを筆頭とする変化球の質は一級品。彼もフォームがとても綺麗。先輩の遠藤(広島)の活躍を見ると、順調に体作りが出来れば2年目シーズン中にローテ入りしてもおかしくないのではないだろうか。

 

 

 

 

5位 宮田康喜

投手 日本製鐵広畑

 

・選手動画

 

 

・選手解説

ワイ枠。らしい。即戦力リリーバーがホシイ…ホシイ…の一心で指名。上記動画だけじゃ魅力が伝わりきらないのが残念。興味があったら是非探してみてね。

都市対抗で記録した、最速150km/hの直球と鋭く落ちるフォークが武器の「森原2世」。彼を推した理由はやはり森原に姿を重ねたから。具体的には楽天投手陣の平均球速を考えると球の速い投手が欲しかったこと、うちのリリーバーにフォークを武器にする投手が少ないことから。
ルーキー森原くらいの活躍をとまでは言わないが、Bチームとして即1軍に入ってほしい、というか入れる投手。入団したらスラットを教えて、いずれはAチームでの起用を。

ワイの質問箱に度々現れる宮田ガ○ジの存在も指名に影響した…かもしれない。してないかもしれない。

 

 

 

 

 

6位 堀田賢慎

投手 青森山田

 

・選手動画

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・選手解説

東北だけどGM激推し枠。最速151km/hの直球が武器の、今年の東北を代表する豪腕。上記の動画の直球を見る限りでは、ここで指名できるような投手ではないように感じる。では愛のあるコメントをどうぞ。

GM枠その2。今年のドラフト市場では有望ながらも知名度の上がらなかった高校生投手が多く、堀田もその中の1人になります。2年冬の最速138キロ&体重64kgから3年夏には最速151キロ&80kgとパワーアップするなど成長著しい右腕で、甲子園に出場していればもっと評価が上がっていた選手だと思います。
貴重なセンターカメラからの動画がありましたが一発で惚れました。躍動感のあるフォームから威力のある速球に加えて、2種類以上の変化球が使えるなど実戦派の好素材です。東北地区大会、盛岡四高戦での空振り率は13.3%と素晴らしく、夏季予選では敗れはしましたが甲子園出場した八戸学院光星相手に4回1失点と粘投しました。結構早い段階から頭角を現す投手だと考えています。


中々実際の球筋を映した動画がなくて、どうも判断に困っていましたが上記の動画を見て納得致した。変化球の映像がないからわからないのが気になる?
まあ…うちに入団すればスラッターとか教えられるしええやろ(ガバ)

 

 

 

 

 

7位 石井大智

投手 高知FD

 

・選手動画

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・選手解説

チタン&ましとくん激推し枠。文句なしの独立NO.1投手。僕もすき。
それではチタンくんの愛が込められたコメントをご覧ください。

最速152km/hと出力は問題なし。変化球も、現代では珍しい縦のシンカーを決め球としており、三振も取れる。それに加え独立レベルだが制球力も良く、K/BBがバグみたいな数値を叩き出していたりする。*1
年齢は高専卒からの独立2年目という事で、今年の大卒候補と同じ。このスタッツを大学でも出せていれば、この順位では獲れないであろう。
1年目は一先ず二軍でリリーフ調整をしながらプロの投球術に慣れていくような感じだろうか。シーズン後半にはBチームとして一軍で投げる姿も拝めるかもしれない。基本プロでは中継ぎ想定であるが、成長によっては現在務めている先発としても見てみたい。独立レベルではあるが、非常に完投が多く、制球能力も含め現状から既にゲームメイク能力の上手さは伺う事ができる。
楽天投手陣に流行っているスラッターを覚えてみたりすると、化学変化が起こったりも……?

 

 

 

愛が重い(確信)

 

先発でも150km/hを超え、鋭いシンカーを持っているということで、独立とはいえ、本当にこんな位置で獲れるんだというのが正直なところ。
シンカーが持ち味である彼だからこそ、スラットを覚えさせたら本当に化けるのでは。スラット集団と化した今の楽天で、ある意味1番見てみたい選手。楽天は中背投手の方が育成できる説もあるので、期待したい。

スラットばっか言ってんなこいつ←

 

 

 

 

 

育成1位 有馬昌宏

投手 BC富山

 

・選手動画

www.youtube.com

 

 

 

・選手解説

実はGM枠。愛のあるコメントを頂いているのでどうぞ。

GM枠その3。中日の変則左腕浜田と日ハム公文を足して割ったような選手。
最速146キロ、常時130キロ後半~140キロ前半の速球にスライダー・カーブを投げるタイプでインステップに一番の魅力を感じました。今季独立リーグでは29試合 防2.17 K/9→12.10 BB/9→6.83という成績を残し、セットポジション時の投球に不安定さを覗かせますが、右打者のインコースを突けるようになればかなりの脅威が発揮できると期待しての指名になりました。
チーム内では既に変則左腕の高梨が一軍で活躍しており、フォームの溜め方が両者似ているため色々と吸収出来ればと思います。

 

いやいや、と思わず言ってしまう程の変則フォームを持つ左腕。テイクバックは正直気持ち悪い(褒め言葉)。球速やコントロールは目を見張るほどではないものの、一芸枠としてはとても面白い投手なのでは。

 

 

  

 

 

育成2位 菅田大介

外野手 奈良学園

 

・選手動画

 

www.youtube.com

 

 

・選手解説

ヘニキ枠。外野手を指名しようとしていて迷っていたところ、本番中にSkypeで「僕は買うよ?推すよ?好きですよ?」とゴリ押された。あの瞬間の彼は誰にも止められなかっただろう。強い(確信)

ということで本人のコメントをどうぞ。

「187cmという高身長、投手として140半ばを記録できる肩、俊足と走攻守揃った『糸井2世』。そのスケール感を見たら推さざるを得ないと思います。二刀流ですが、野手に専念して、レギュラーの座を脅かして欲しい

 

187cmというサイズながら50m5.8秒という俊足も併せ持っている。とんでもなくスケールの大きく、楽しみな選手。このスケール感に加えて、三木さんに走塁、盗塁技術を教わったらと考えると末恐ろしくもある。今春も打率.476、1本で首位打者に輝くなど、こんなところで獲るような選手ではないと思います。まあ…他球団に乗せられてはっちゃけた部分がないといったら嘘になるわね。でもやっぱ良い選手よ。

 

 

そして実は、あの音楽機器のコメントには続きが。それがこちら。

 

 

あと、本題ですが上田希由翔くん指名おめでとうございます。本番でも指名を楽しみにしています

 

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菅田に対する熱いコメント期待してたのに何を言ってるんだこの人は。

…まあ、希由翔くんの指名が余程嬉しかったそうで。そういえばGWDでも推しまくってたっけなぁ。

 

 

 

  

 

育成3位 石塚綜一郎

捕手 黒沢尻工

 

・選手動画

 

 

・選手紹介

当然(?)ましとくん枠。今回も愛に溢れたコメントを頂いております。ご覧ください。

高校通算39発を誇る強肩強打の捕手/三塁手
3年夏は正捕手を務めながらMAX142キロ投手としてマウンドに上がり何度もチームのピンチを救いました。
今回は右の大砲であり、捕手としての力はもちろん、元々守っていた三塁手としても大きく評価して指名しました。
同郷にして、岩見三内という小さな町で生まれた彼の活躍を期待しています。

 

3軍構想を練る中で、捕手が足りないし折角なら豊作である高校生が1人欲しいということで名前を挙げてもらっていたところ、ましとくんが会議中にこれ以上ないほど熱く語ってくれた選手。じゃあ獲るしかないな!ということで指名。
勿論打撃力のある野手として見ることも出来るが、先ずは本人の希望通り捕手をやらせてみてからになるだろう。

 

 

 

 

 

育成4位 川上智

内野手 加藤学園

 

・選手動画

 

 

・選手紹介

野球好き40さん枠。上記の動画を見て惚れちゃったらしい。じゃあ仕方ないね。ということでコメントをどうぞ。

1年からショートの逸材、身長もあり右打ち強肩強打ショート兼サードとして期待。
監督からは勝負強い打撃と強肩を活かした守備を高く評価されている。
陣営内で高く評価されていた高校日本代表候補の紅林の代役として彼を推薦した。

 

紅林の代役はさすがに盛りすぎにも程があるのでは(小声)

ま、そこは置いといて。3軍構想を練る上で、育成で三遊間の選手が1人欲しかったところに推薦されたのが彼。坂本に憧れショートを守るようになり、フォームも参考に。

そこ、巨人案件じゃんとか言わない。ちゃんとサンドウィッチマンが好きっていう楽天要素もあるんだから(?)。坂本よりサンドを選ぶなんて当たり前だよなぁ?

 

 

 

 

 

育成5位 神里志温

外野手 KBC学園未来沖縄

 

・選手動画

www.youtube.com

 

 

・選手解説

GM枠…と思うじゃん?チタンくん枠なんだこれが。女を口説くことに特化した彼が射抜かれた選手。どんなにすごいんだ…ということでコメントをどうぞ。

走攻守にバランスの取れた右の中堅手として指名。
スイングが鋭く、僕の大好きな「振れる」選手。走力も光るものがあり、スケールの大きさを感じさせる。 19年夏の県大会で打ったホームランは一見の価値あり。
現状としては、設立予定の3軍中堅手として経験を積んでほしい。現在右の外野手はオコエが最年少と、デプス的にも穴が空いている。2軍3軍も、育成する右の外野候補が少ないのは困りものだ。その点を埋められる素材としても期待。
将来性は本当に未知数。どこまで伸びるか、本当に期待してしまう。

 

本人曰く、筆が乗ると文が長くなってしまうのは物書きの性分らしい。

まあそれは置いといて、彼も3軍想定での外野要員。チタンくんのコメントでもあるように外野手はオコエが最年少で、高校生外野手が欲しかったところ。そしてセンターを守れる選手が楽天には不足している為、高校でセンターを守っている選手をピックアップ。その中で推された彼を指名。
同校から昨年指名された宜保が成績を残していることも指名に踏み切った要因の1つ。

 

 

 

 

 

総評

前回のGWDがかなりドタバタだったのに対し、今回は本番中も大体想定通りにいってくれたお陰で比較的余裕を持って指名を行うことが出来ました。

 

 

今回のテーマについて

今回のテーマですが、「戦力層の底上げ」でした。特に、野手はその影響を強く受けた結果となり、やや挑戦的な指名にもなりました。

浅村やブラッシュら新加入選手の活躍、そして茂木や銀次らの好調により、昨年の最も大きな課題であった打撃力を改善し、現在3位につけAクラス争いを演じている楽天
しかし、打線全体が不調になると途端に得点が入らなくなり、シーズン序盤なら勝てていた試合も落とすことも多々見られ、10連敗を喫することもありました。

 

この原因として、

・レギュラーと控えの力の隔たりがまだ大きく、レギュラー野手の不調若しくは不在時、代わりに安心してスタメンを任せられる選手が少ない

・攻撃のバリエーションが少なく、得点パターンが限られている

この2つが挙げられると考えます。

 

また、発展途上の若手を1軍に呼ばなくてはいけない状況に陥ったり、スタメンで使う事態が今まさに起こっています。昨季から、これらは絶対に避けたいと言い続けてきたことで、もっと問題にされるべき案件です。

では何故、今季もこんな状況になってしまったか。言ってしまえば楽天野手陣の層がまだまだ薄いからです。GMが就任時に提唱した「毎年優勝争いの出来る」チームを作る為には、更なる野手の上澄み、補強が不可欠であると考えました。

 

発展途上の若手を押さえつけ、1年目から使う想定が出来るくらいの能力を持つレベルの野手を獲得することを目標に。投手中心の指名になると言われていた中で、2、3位を野手に割いたのは彼らが絶対に欲しいと考えた為です。

 

次はその野手2人と森下の、上位3人について書いていきます。

 

 

 

 

 

小深田の指名について

先ずは3位の小深田から。個人的に、というか陣営的に、テーマを考えたとき最もな選手だと感じたのが彼でした。

彼の指名の背景として、現有戦力では心許ないショート層の薄さがあります。

今1軍にいる村林は2軍でのOPSが年々良化しており成長の跡は見られるものの、上では打率.050(8/30時点)と打撃が1軍レベルに達しておらず、まだまだ下に漬けておきたいというのが正直なところ。

山﨑が出てきて楽天ファンの希望になった時期もありましたが、起用もサード、セカンドが多くショート守備では茂木に及ばず。今年は茂木もシーズン通して1軍に帯同していますが、結局、ある程度安心してショートスタメンで使える選手が出てこない状況は変わっていません。来季以降も茂木がショートで出続けられるとは限らず、不在時の戦力ダウンは大きく、リスクは依然高いままです。

そこで1年目から1軍でそれなりに打てる打撃力、そして楽天に足りない機動力を兼ね備え、ショート守備も軽快な、総合的に見て既存の野手より能力の高い小深田を投入することによって内野の層を厚くしたいというのが狙いでした。何度も書いている通り、彼の機動力には期待を掛けたいところです。
彼は勿論バックアップ要員としても計算できますが、ショートで茂木と併用することにより、茂木への負担、そして依存度を徐々に下げていこうと。問題の先延ばしと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、個人的には別にそれでも良いと思っています。
その過程で、もし村林の打撃や山﨑の守備が良くなってスタメンで使えるレベルになったら、そのままショートとしての出場を増やしていけばいいわけで。その点小深田なら使い勝手がとても良い為、チームとして大きい戦力になってくれると思っています。

今年のドラフト候補に、うちのショート問題を即時に解決できる選手がいるのかと言われると微妙なところ。高校生にいくのも選択肢として考えられるところですが、即戦力を獲得することでリスク管理に走ると同時に、本命のショートが出てくるまでに備えておくというのも十分アリな選択ではないかと思います。

 

 

 

 

 

勝俣の指名について

続いて勝俣。恐らく、楽天ファンから見て意外だったんじゃないかというこの指名。そして有鈎骨の骨折からの春の成績不振。もしかしたら「高い」と感じた方もいたのかな。わからないけど。

何故彼を2位指名したのか。まあゆきちなGMの熱が原因といえばそうかもしれない。勿論、今回のテーマも関わっています。という訳でご覧ください。長いので心して読むように。

 

陣営内で2位候補の選択に思案していた所に急遽頼んで入れて頂いたGM枠。
楽天イーグルスのサード事情ですが2年契約2年目のウィーラーが不振に陥り、プロスペクトと呼ばれた内田も来年で25歳でサードのデプスが薄いと判断。現状、渡邊佳明が埋める形となっていますが、中長期的な視野でチームを捉えても内野手・強打の野手の層を厚くするためにも彼の指名が絶対必須でした。
勝俣についてですが、高校時代には強打の打者としてU-18でも活躍した選手で、この年のドラフトに3位以内で指名されなかった事もあり、国際武道大学に進みました。ここまでの大学通算成績も打率.331、8HR、57打点、OPS.894と期待値通りの成績を残していますが、今期中盤に右手の有鈎骨を骨折するなど成績は低迷、評価を下げる形になりました。
しかしチームとしても「コアプレイヤーの獲得」が至上命題でその中でも率とパワーを同時に残せる勝俣はかなり魅力的な選手です。手術も無事終了し、今では練習試合にサードで先発出場していることから故障のダメージは時間が経過すれば問題ないと判断、指名に至りました。正直仮に社会人に進んだところで得られる上澄みはそう多くないので、指名するなら今年だと思います。おそらく秋の成績は17年春~18年春のキャリアハイを超える事は難しいでしょうが、率とパワーツールを維持出来れば間違いなく2位で消える選手です。

 

はい。ということです。

GMのコメントにもあるように、1軍2軍ともにサードのデプスが薄いという点、そして彼を指名した背景には日本人打者の打力不足にあります。

まず1つ目のサードのデプスについてですが、こちらをご覧ください。

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簡単すぎる表で申し訳ありませんが、これは1、2軍それぞれのサードでの出場数TOP3(途中出場含む)です。

1軍はウィーラーが最多で、彼の降格以降は茂木、孫、銀次でサードの守備機会を分け合っています。また、2軍はジョブローテーション制を敷き、上記の3人が主として分け合うことに。
1軍ではウィーラーの去就が不透明で、2軍は固定して育てる対象がいません。その為、両方でサード候補が不足していると言えます。

勝俣は守備に関しては現状、三塁を「守れる」程度で、プロのサードとしてやっていくにはスローイングの矯正が鍵になってくるでしょう。
茂木のコンバートを考えるといずれは元々守れる一塁、外野も視野に入れてになってきますが、先ずはサードとして。守れるに越したことはないし、チームとしての起用の幅等を考えても、是非守って欲しいところです。

 

そして2つ目、というか彼を指名した1番の理由である日本人の打力不足。これは言わずもがな。
ドラフト面で見てもこれまで、楽天は長打が売りの右の和製大砲候補はそれなりに獲ってきましたが、率と長打の両立が出来る選手というのは中々獲得できずにいました(そもそも母数が少ないのもありますが)。同時に左の強打者も創設から獲得が少なく、陣営内でも獲れるなら欲しいと言い続けてきた枠でした。

 

この2つを同時に確保できる貴重な選手として、今回最高の評価をしたのが勝俣。今年のドラフトは投手中心とは言ったものの、チームにプロスペクトや、コアプレイヤーとなれる野手が足りているわけではありません。うちの順番で回ってくる投手で残ってそうな投手よりは、希少性を考えても野手を優先したいということで、獲得に至りました。
個人的に「野球は野手」という思いが強いのもありますが、日本人打者が台頭することで、外国人枠を1つ投手に割くことが出来るのもメリットの1つと言えます。だからこそ今年、課題となるリリーバーは外国人も含めて考えることで補い、上位でプロスペクトとなる野手を獲得するという考えもアリなのではないかと考えます。

 

 

 

 

 

森下の指名について

続いては皆さんも気になっているであろう森下の指名についてです。まさか森下明言とは驚いたでしょう?驚いたって言うんだ。言って。

 

では何故、森下だったのか。というのも、以前触れた通り先発陣に問題があったから。

則本は7年契約を結び、一足先に出てきた石橋に加え菅原、弓削とぼちぼち出てきてはいる為、ある程度余裕が出てきていると判断する方もいるかもしれませんが、やっぱりまだまだ足りない。それ以外が来ない。
藤平や安樂、熊原など"候補"だけならそれなりにいますが、現状計算は出来ないし、上でローテを回れるだけの力はありません。伸び悩んでいる若手が多いからこそ、大学、いや社会人含めてのNO.1の先発を加えることによって、彼らに刺激を与える為というのが1つ。

もう1つが先発の高齢化。やはり、一時期の先発ローテ平均30.8歳は見逃せません。
昨季、日米野球に出場し例年より遅くまで投げた影響で調整が遅れたこと、そして怪我による影響があったとはいえ岸の劣化も始まりつつあります。美馬も若いようですが来季34歳で、いつ劣化がきてもおかしくない状況。しかも彼に関してはもう1度怪我したら選手生命の終わり。全くもって楽観視出来る状態ではありません。いるうちから対策していかないと。いなくなってからでは遅いんです。

佐々木は1年目は当然ローテは無理で、まだ身長が伸び続けており、骨格が出来上がっていないため2年目も短いスパンで投げられるかどうか分からない。勿論奥川も候補に上がりましたが、やはり1年目から間違いなくローテを守れる投手の方が良いということを考えると、森下に入札するのがベストと判断しました。

 

もう1つ驚いたはずの、まさかの森下単独指名。Twitter上でも驚きの声が目立っていました。これは我々も可能性を考えてはいたものの本当になるとは。というのが本音。

では何故、単独での入札が実現したのか。それは今回の明言制度、そして奥川の活躍にあります。

今までの仮想ドラフトにも明言制度はあったものの、明言と実際の入札が異なる、所謂「ブラフ」での明言が可能となっていました。これはエンターテイメント性もあり面白い部分はありましたが、今回は明言=入札確定とブラフが不可能に。これが追い風となりました。
きっかけとなったのは最初の明言である「広島・西純矢」。GWDでも森下を指名していた通り、こちらの想定では間違いなく森下で来るだろうと踏んでいた為、意外な明言に。それまで3択で迷っていた入札候補が、森下でいこうと強く傾いたきっかけになりました。
そして県大会での奥川の活躍が続きます。甘いガンだったとはいえ158km/hを記録し、彼の評価は急上昇。これから甲子園に出場し、評価が更に上がって佐々木との2大人気になると予想。これにより、明言するならここしかないだろうと、即日森下を明言。「他球団への牽制」を仕掛けました。今思えばあそこが1番団結していたんじゃなかろうか。

その後は思惑通りになってくれて助かったというか、皆さんご存知の通り、奥川が甲子園で大活躍。評価は更に上がり、森下の影も薄れていきました。最大3球団競合も考えられる森下に行って外すなら、高校生のどちらかにという考えが強まっていったのではないかと想像しています。ここは、どう思ってたか他球団の方に凄く聞きたいところ。こちらとしては、即戦力投手が欲しいだろうと見積もっていたヤクルトが最後まで怖かったとだけ記しておきます。

こんなことが出来るのは間違いなく今回きりでしょう。そして、サマドラ2019の流れの中でも会心だったと言えるのではないかと、密かに思っています。

 

 

怒られるかもしれないけど、これだけは言わせてください。

 

めっっっっっっっちゃ気持ちよかったあああああああああああ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

雑感

今回サマドラをして、改めて今年のドラフトは難しいと思いましたね。例年そう言ってる気はしないでもないけど、いやそれでも、本当に、本当に難しいです。

何が難しいって、いつまでも正解に辿りつかないこの感じ。勿論ドラフトに正解なんてないんですが、今年はどこか煮え切らない感じが否めない。陣営内でも意見が割れるのなんの。こんなに決まらなかったのは初めてです。実際のところ、今回は意見が二転三転。最初から通して変更がなかったのなんて、1位と7位、そして4~6位で即戦力リリーバー1人以上確保くらいかな。そのくらい決まらなかった。

その中でも野手、特にショートをどうするかというところが今年のドラフトにおける焦点になりそうな気はします。高校生と即戦力、どちらも来年の方が豊作。しかしチーム状況を考えるとどちらも獲らないという選択はまずない。戦力層の薄さを懸念し即戦力を確保するか、次世代を見据え、チームにいないショートのプロスペクトを確保するか。どちらを、或いはどちらも選ぶか。意見が分かれるポイントの1つであることは間違いありません。

 

 

そんな難しいドラフトではありますが、今回の指名では「戦力層の底上げ」というテーマを定め、最終的な狙い通り上位3枠で2名の野手を獲得できたのは非常に良かったと思っています。

投手に関しては、以下の通りです。

・即戦力先発…最も評価していた森下を獲得することができ、最高の結果に。
・即戦力リリーバー…出来ればもう1人欲しかったものの、人数としては最低限目標としていた2名を獲得。宮田、石井ともに下位指名ながら、質は十分。
・高校生投手…嬉しい誤算もあり、上位評価をしていた鈴木と東北1の豪腕である堀田を獲得。想定を遥かに超える指名に。

この他にも、育成では3軍を想定し、3軍を運営する上で数的に足りない野手を補充することが出来ました。一部育成でいいのかという候補はいますが、ほぼ狙い通り。全体を通して、想定以上の指名、十分に満足出来る指名でした。

 

 

 

個人的に、今回の指名には90点以上が付けられるのではないかと思います。指名前の動きから、テーマに沿った指名。そして指名選手までは100点。マイナスとしては、想定外の高校生投手に目移りして、プランが少し崩れた点。それでも十分形になったので全然OKです(OKではない)。 

 

さて、今回の指名の点数についてアンケートを取ってみましたが、

こんな感じに。

 

一応これが前回の結果で、佐々木を引いたからか抜群に評価が良いんですけど(当たり前)、前回とは全く違う指名で、前回とは全く違う評価で。
確かに上位だけ見ると全然投手中心ではないし、目立ってた佐々木or奥川にいってないし…ということで見る側からすれば恐らく予想外の指名となったでしょう。実際、その影響がどう出るのかというのはかなり気になっていたところ。
肝心の結果については予想通りというか、全然想定内ではありました。が、自己評価との差で流石に笑っちゃうよね。

勿論、他球団ファンの方の票も結構入っているでしょうし一概には言えませんが、前回とは違い、挑戦的とはいえ今のチームに合わせた指名をした結果がこれとなると、中々に興味深いですね。めちゃめちゃ面白い。
ドラフトの目玉が地元にいる今年は、もしかしたら「チーム状況に合わせたドラフト」と「ファンが求めているドラフト」の違いを感じさせられる年になるかもしれません。個人的にはそういう意味でも、今年は注目したいところです。

 

アンケートの結果はこうなりましたが、挑戦的な指名になったからこそ、見ている方が今回の指名で何か思うところがあったり、考えるきっかけとなったとしたら担当としてそれに勝る喜びはありません。
今回の指名に対する感想や意見をどんどん募集していますので、楽天陣営の誰かに送っていただけると嬉しいです。

 

 

 

最後に、共に指名を考えてくれた楽天陣営、11球団の代表、サポーターの方々、そして何より主催を務めてくれたしゅーたさん(@hinata_kono_ka7)に心から感謝申し上げます。

大変ではありましたが、それでも指名までの流れから、本番、結果的に前回とは違う指名が出来たことなど、サマドラ全体でとてもワクワクし、毎回の事ながら兎に角楽しかったです。

本当に、ありがとうございました。そして今後とも、宜しくお願いします。

 

 

今回はこんなところで、締めたいと思います。

 

 

 

 

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

いや、やーばいですね。ひっさしぶりにこんなに…よう書いたわ。書きすぎて串から外れそう。ちなみに楽天陣営のみなさんに強引に書いてもらったコメントもあって、文字数は昨年のドラフト記事に次いで2番目くらいです。多いからいいってもんではないけどね。しかし疲れた。裏話とかは別に書かんでもいいよね?(小声)

 

まあそれは置いといて、こんなん書く必要あるのかというお知らせです。

昨年から数えて、計5回も務めさせていただいた仮想ドラフトの楽天担当(代表)ですが、今回を持ちまして一旦、身を引こうと思います。サポーターはしらん。
理由としては濃いメンツをまとめるのが疲れたこれから忙しくなり、今まで以上に時間が取れなくなることが確定的な為です。あと単純に、後進に任せてみたいし他の方がどう動くのかが気になるんですよね。サポーター視点や、完全に外からというのも久しぶりにめちゃめちゃ気楽だし楽しそうだなと、正直今からでもワクワクが止まりません。

今までこんな団子に振り回され続けながらもサポーターとして協力してくださった全ての方に、この場で感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

はい。まあ忙しくなったりならなかったりするので、ブログも全力でサボりモードに入ると思います。曲紹介ならいくらでもいけそうだけどな。すまんな。それでも書けって部の人間から言われそうだよな。まあその時は暴れればええか。

裏話なんかは、需要があればまた今度でも。ないと思うけど。

では今回はこの辺で。

*1:奪三振/与四球。3.50を超えれば優秀。ちなみに石井の前期K/BBは3.63。