2020ドラフトについて
皆さん、おはようございます。半年ぶりのDanndaです。
さっきTLを見たらみなさんの嫌いなものが一面に広がっていましたが、僕の嫌いなものは変なコメントです。
今回は、先日行われた2020ドラフトについて、選手紹介や考察などなどを書いてい…こうと思いましたが大ニュースが転がり込んできてしまいました。
人間国宝、戦力外
??「実は僕、青山戦力外、知ってました!」
ウッソだろお前。
楽天以外で投げている姿が想像できなかった投手の1人であった為、ショックが隠せないのが正直なところ。
登板するだけで悲鳴が上げられ、芸術かと思うほど綺麗にサヨナラ打を浴びる姿を、我々は今後忘れることはないでしょう。
サンキュー青山フォーエバー青山
投稿日にこの報道したサンスポは許さないからな!
さて気を取り直して、このブログを始めてから3回目となるドラフト記事。
やはりドラフトに関してはその辺の記事やブロガーさんには負けたくない(負けないとは言ってない)ところ。今回も面白可笑しく書いていくので、コーヒーでも飲みながら、最後まで楽しんでいってね!
今回は過去2年と比べ短くなっているので、気軽にどうぞ。分かりやすいかは別(致命的)。
ここまで読んで「嫌だ」「なんだこいつ」と感じた方、またこのノリが嫌いな方は速やかなブラウザバックを推奨します。
では目次。
指名選手まとめ
最初は指名選手の紹介から。
知っているという方は飛ばしていただいて構いませんが、もしかしたら知らない情報が転がっているかもしれないので見ていただけると幸いです。ではどうぞ。
1位 早川隆久
投手 早稲田大
・選手動画
・選手解説
2020ドラフトNo.1投手。
力感がなく、出所の見づらいフォームから常時140キロ後半を計測する速球を投げ込む。加えてスライダーやカッター、森下(現広島)から教わったカーブ、抜けの良いチェンジアップ、ツーシームといった変化球を高い次元で操る本格派左腕。
最速155キロ左腕というのが取り沙汰されているが、彼の真骨頂はその総合力の高さ。制球、再現性と素晴らしいものがあり、K/BB(奪三振/四球)やP/IP(1イニングあたりの投球数)は圧倒的な数値を叩き出す。昨年までは高めにいった球を痛打されることも目立ったが、今季覚醒し無双。まさに穴のないスーパーエースとなった。
練習量、態度ともにチームトップクラスで、体のケアも欠かさないストイックさも彼の良さの1つ。登板前のルーティンはなんと15個。
藤平と同郷、共にU-18代表ということで、いずれは左右の両エースとして期待したい。
選手タイプ:左の菅野(巨人)
・雑感
「よぉぉうぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお♡♡♡☆※〇×%△…」
はい、出た。楽天陣営3年連続3回目の絶叫。
キャスで聴いていた方々、その節は大変失礼いたしました。
…折角なので(???)、切り抜きを。あの興奮をもう一度味わいたい方はどうぞ。鼓膜が破れぬよう、お気をつけて。
※音量注意
こいつら、喧しすぎんか?
あのキャスを見逃した方、もう一度聴きたいという物好きな方はこちらから。
この喜びも仕方ないとさえ思える、4位に落ちたなんて小さな悩みは全て吹き飛ばしてしまうほどの嬉しさ。
だって、将来のエース候補の獲得を目指していたドラフトなのに、下手したら即エースとなれる投手が来てしまったのだもの。
(11/3追記:申し訳ありません、早川様。来年からエースとして楽天をお願い致します。)
正直、本当に獲得できたのか、今でも信じられない。
…大丈夫? 本当に交渉権確定してる?? 入団拒否しない?????
最早言うまでもないとは思うが、この早川の指名、「第一指名加盟楽天 早川隆久超妥当」というくらい王道中の王道。
選手紹介でも書いた通り、間違いなく2020ドラフトNo.1。近年の中で見ても、トップを争うくらいの実力を持った即戦力投手。チーム事情を考えれば、これ以上ない選手を獲得できたと言える。
そして、球界を代表する投手になる確率が非常に高いのも神。
あのGMは毎年スーパースター候補を求めているが、野手のスーパースター候補が辰己だとすれば、投手はこの早川。チームを変えてしまう可能性を持った候補という意味でも、唯一無二の選手であることは間違いない。
楽天ファンはもっとポジろう。
・期待する成績
規定投球回到達、新人王
2位 高田孝一
投手 法政大
・選手動画
・選手解説
剛腕という言葉が似合いそうな、2020ドラフト屈指のパワーピッチャー。長身で躍動感あるフォームから力強い直球を投げ込む。
最速156キロ、先発でも毎回のように150キロ超を記録する直球を中心に、140キロ弱を記録するカッター、130キロ中盤のフォークを織り交ぜ、芯を外す投球を見せる。昨年は最速150キロだったが、自粛期間を経てビルドアップ。それに伴い、6キロの球速アップを果たした。
これだけの直球を持っているタイプには珍しく、制球もそれなりに良いのも特長。パッと見リリーフタイプに見えるが、先発でもこれだけ球速を出せるエンジンを備えているという点で貴重な存在。
練習でも手を抜かず、淡々と同じメニューを熟せるひたむきさもまた、彼の持ち味。
選手タイプ:安樂(楽天)と澤村(ロッテ)を足して2で割った選手
・雑感
六大学コレクターの時間だああああああああああああああああああ
球団創設以来初めて、法政大の選手を指名。これで残るは東大のみ。記録(?)にリーチとなった。
(東大は抜きでも良いのではと思っているのは内緒)
楽天の東京六大学出身選手は成功率が高い(体感)だけに、早川とともに、彼にも期待がかかる。
また、髙田萌生と高田(法政)という、野球界2大高田ホウセイが揃ったというのは最高のポジである(?)
さて高田についてだが、やはりその馬力が目に付く。
先発で常時150キロ弱を出せる投手が今の楽天にどれくらいいるのか?
恐らく、則本くらいだろう。あれだけのエンジンを持っているのであれば、是非とも先発として育ってほしいというのが本音。
ただ、リリーフ(Bチーム)としては即戦力級の働きを想定できるだけに、そっちで起用される可能性も十分にあるのが多少気になる点ではある。
先発中継ぎ両睨み出来るような、所謂使い勝手の良い投手になりそうなだけに、逆にたらい回しはしないように配慮してもらいたいところ。
第二の近藤を生んではいけない(戒め)。
ここ3試合の近藤(楽天)
— だんだ (@pokoda514) 2018年8月11日
8/9…2回39球
8/10…1.1回31球
8/11…4回89球
計…7.1回159球
これでは近藤責められないやろ。7/31に上げてから1週間使わずに急にこれとかもう…起用法からアレだけども。ドラ1とか関係なくこんなことさせたらアカンよ
・期待する成績
先発で30イニング
3位 藤井聖
投手 ENEOS
・選手動画
・選手解説
2年前の「東洋大3羽烏」に隠れていた逸材。昨年は小深田とともに侍ジャパン社会人代表に選出された。
最速150キロを記録する空振りの取れる直球に、スライダーやブレーキの利いたチェンジアップ(本人曰くツーシーム)、カーブといった変化球を組み合わせる速球派左腕。コマンドというよりは球威で押すタイプ。
スカウトが「ダイナミック」と評するフォームも特徴的。高いリリースポイントで真上から投げ下ろしてくるため、打者としては身長(175cm)以上に角度を感じるはず。
ちなみに、中学時代に所属した瀬谷リトルシニアでは鈴木翔天と同期。当時は翔天がエースで、藤井は外野手。
選手タイプ:濵口(DeNA)
・雑感
「えっ、まだ投手続けるんですか??」その1。
いやだって、上位で2枚先発投手というのは想定内だったけど、まだ続けるとは思わないじゃん?
あのGMの考えは読めない。さすが、球場入りしてからうまい棒を10本食べる男(関係ない)。
さて藤井について。
150キロが出せて、直球で空振りが取れる左腕はそれだけで貴重な存在。彼もまた、先発中継ぎ両方での起用が可能な投手。
元々上位候補と呼ばれていたような左腕だったが、今年春の左肘の違和感がここで獲得出来た要因の一つか。
この藤井、1年目から「起用できる」投手であることは間違いないだろう。そういう意味では即戦力。ただ個人的には、1軍で活躍するための課題はまだまだある「素材」と見ている。変化球の精度をもう一つ上げてほしいし、左打者の内角に投げ切れるか、という点で疑問符が付く。
社会人出身ということもあり、即戦力としての期待が持たれると予想されるが、弓削や瀧中のように、2軍である程度チューニングしてからというプランが良いのでは、とは思う。
そして選手紹介にて、ファンの皆さんが気になった(?)であろう、瀬谷リトルシニアの繋がり。
その後含め、簡単に表にまとめるとこんな感じなのだが…
この2人がプロで同じチームになるの…エモくないか??
翔天の現在の背番号が「56」なのも何かを感じずにはいられないところ。
神奈川は勿論、多方面の新規ファン開拓のチャンスやぞ。グッズチーム、仕事の時間だ。
ちなみに瀬谷リトルシニア、部坂スカウトも所属していたのは内緒♡
・期待する成績
先発で30イニング
4位 内間平馬
投手 亜細亜細亜大学学
これすき。
【 #ドラフト 】昨年の大学日本代表、亜細亜細亜大学学・内間平馬投手は楽天4位指名…パの打者に「どれだけ通用するか、成長できるか楽しみ」 https://t.co/8OYGMl81DP #プロ野球 #野球 #baseball
— スポーツ報知 プロ野球取材班 (@hochi_baseball) 2020年10月26日
冗談はこれくらいにして…
4位 内間拓馬
投手 亜細亜大
・選手動画
・選手解説
3年次に大学日本代表に選ばれた本格派右腕。
最速150キロの直球を中心に、スライダーやカッター、亜大ツーシーム、宜野座カーブという濃い(?)変化球を組み合わせる。身体の使い方が横振りであるため、直球がシュート回転するのも特徴。
制球は良いとは言えないが、前述の変化球で打たせて取るピッチングも出来る。
大学代表でのある出来事から、一部での人気(?)が高い。
選手タイプ:今井(西武)
・雑感
「えっ、まだ投手続けるんですか??」その2。
こんな指名を予想できた人がいるだろうか。いや、いない。
あのGMの思考は誰にも読めないのである。
あのGMほんとさぁ…
Twitter上で意外と期待されている反応が多かったのがこの内間。
楽天でスラットやツーシーム、スプリット、更にはこやシンのような変化球の習得実績が出てきたことで、亜大ツーシームと宜野座カーブを持っている彼への期待値が高まったものと思われる。
かくいう私も、指名した選手の中で最も楽しみな選手の1人として見ている。
彼特有の変化球に楽天で覚えさせられるモノが加わり、シュート回転する直球をフロントドア、バックドアと意のままに操れるようになると…めちゃめちゃ面白いのでは??
制球など課題はあるものの、謎のワクワク感を感じさせる選手だ。
ちなみに、大学代表でのある出来事が知りたい方は、「内間 ネックレス」などで調べてみると、お目当てのものが見れる…かもしれない。
・期待する成績
先発で20イニング
5位 入江大樹
・選手動画
・選手解説
スケールの大きさが売りの右打大型ショート。
ボールになる変化球を振ってしまうなど、打撃は対応力などに粗さがあるものの、当たった時の飛距離は高校生でも上位のもの。今年から徐々に逆方向に飛ばせるように。
守備に関しては自粛期間での猛練習で成長。以前までは「やらされている感」があったが、監督も言うように内野手らしくなり、ハンドリングが良くなった。
時間はかかる素材ではあるが、高いポテンシャルを誇るロマン型。モノになったときのワクワク感は楽天の若手野手でもトップクラスだろう。
選手タイプ:紅林(オリックス)
・雑感
仙台育英との関係は大丈夫です(大声)
チームに由規と星2軍バッテリーコーチがいるからね、へーきへーき。
補強ポイントだった育成要員のショート、そして右打大砲候補。
2軍で育成するショートは村林より下がおらず、右打大砲候補も内田より下がいない。それぞれどこで獲るのか注目していたところだったが、まさか兼ねるとは思っていなかった。なんならセンターも守れる(小声)。
打撃守備ともにまだまだ課題があり、時間はかかるタイプかもしれないが、ロマンとポテンシャルに期待して気長に待ちたいところ。優しそうな性格は…頑張ろう!
早くも浅村への弟子入りを希望している点は好ポイント。学ぶべき選手を分かっている素晴らしい新人。
生え抜きェ…
・期待する成績
2軍で200打席
6位 内星龍
投手 履正社
・選手動画
・選手解説
今夏、公式戦初登板を果たした隠れた逸材。高いポテンシャルが評価されている。
長身から空振りの取れる直球にカッター、SFFを投げ込む。短いイニングしか経験していないものの、高校生ながら平均140キロ中盤を出せるのは見事。
山本由伸を彷彿とさせるフォームが特徴的だが、トレーニング方法も参考にしているとのこと。
合同練習会では打者5人に対し無安打1三振1四球の内容。
選手タイプ:梅津(中日)
・雑感
ここで高卒長身投手!?!?!?!?!?
いやぁ…素直に驚いた。
というのも、楽天はここ数年、毎年のように高卒長身投手を育成で指名しており、今年もその例に倣って育成指名してくると勝手に思っていたため。
ここに関しては後ほど少し掘り下げていくので、そちらでどうぞ。
内についてだが、履正社出身というのも注目してもらいたい。
履正社の練習は自主性を重んじており、自ら考えさせるという指導方針を取っている。プロに入ってからは練習の取捨選択が迫られてくることもあり、主体性がより重要になってくる。
その点での心配が少ないのは、個人的にだが地味に推せるポイントである。
…さっき、履正社という文字を見て山田〇人獲得を想像したファン、あなたは毒されている。もう少し冷静になろう。
・期待する成績
2軍で20イニング
育成1位 石田駿
投手 栃木GB
・選手動画
石田駿、ドラフトに向けて1回を投げてアウトは空振りに仕留める3奪三振。クルッと回って爽やかに決めます pic.twitter.com/pkMvDjVhww
— akasen (@aka5en) 2020年10月11日
・選手解説
イケメン。
サイドから最速153、常時140キロ後半の速球を投げ込む和製林昌勇。チームメイトの川崎宗則からは「日本版 M.シャーザー(ナショナルズ)」と評された。
制球はお世辞にも良いとは言えないが、荒れ球で適度に散る力強い直球と4種類の変化球で高い奪三振率を誇る。
栃木GBに入るまで、高校1年秋の新人戦を最後に、大学卒業まで公式戦出場なし。怪我などがあったとはいえ、異色の経歴を持った選手といえる。勿論、全くの無名だったが、独立リーグでの指導で開花。1年で8キロの球速アップを果たした突然変異型。
牧田と同じ静清出身かつ、福森と同じ九産大出身。なお、福森とは同期。
イケメン(大事なので2度)。
選手タイプ:進藤(DeNA)
・雑感
ヨソドラ、的中。
ヨソドラ指名選手の中で唯一指名があったのがこの石田。
楽天の育成では「コネ枠」があると踏んで指名したのだが、それが見事に当たった形に。昨年の福森の時も書いたが、九産大の監督と大久保スカウトは兄弟であり、今回もその繋がりが活かされたのではないだろうか。
九産大出身の速球派サイドスローということで、何故か頭痛がしてしまう人もいそうだが、大丈夫。あの方ほど制球は悪くない。ストライクはちゃんと入る。
独立で急激に成長した彼だが、シンカー習得時のエピソード、というかサンドバッグ巽コーチの言葉が強烈すぎてすき。
「その球をシンカーと呼び続ければ、シンカーを意識したフォームになる」
一目見た瞬間のなにいってだこいつ感、癖になりそう。
なんだかんだ、予想が当たったのは嬉しいので応援してるぞ(ここが当たると思わなかったのは内緒)。
・期待する成績(?)
支配下登録
総評
さて選手紹介といらぬ雑感を終えて、ようやく総評。
2020ドラフトのテーマとは?
他球団ファンでも『あ、投手が足りないんだ』と一目で分かるよう指名だった2020ドラフト。今年の指名から考えられるテーマは、「先発陣の世代交代」、そして「平均球速の向上」の2つ。
まず1つ目、先発陣の世代交代。
昨年からツイートなどで書いてきたが、楽天先発陣は高齢化が進んでおり、これ以上放置すれば近い将来の崩壊は免れないというほど限界ギリギリの状況。
この問題を更に先送りにするとどうなるのか?
まーた地獄の繰り返しである。
この記事を読んでいる多くの楽天ファンも、「取り敢えず先発がヤバい」くらいの認識は持っていたのではないかと思う。
では実際、どのくらいヤバいのか。
2020シーズンの先発投球回割合を見ていこう。
今回は「次世代のローテ組:~26歳」「主戦力期待組:27~32歳」「世代交代組:33歳~」の3カテゴリに分け、それぞれ割合を出した。
※閲覧注意
詳細はこちら。
ちなみに24歳以下に限定すると、今シーズン先発で消化したイニングは0.0なのだが、これは黙っておこう。楽天ファンの7割が〇んでしまう。
今シーズン、先発として登板したのは延べ11名。
目を背けたくなるような上記のグラフや表を見ると、人数自体はそれぞれ均等であるものの、投球回に関しては、26歳までの若手より33歳以上の方が多いことが分かる。
33歳以上の所謂ベテランの域に入っている選手は、いつ急激に衰え、まともにイニングが食えなくなってもおかしくない。実際に、岸は離脱も多くなってきており、以前のようなパフォーマンスを通年発揮するのは難しくなってきている。
そろそろ世代交代の波が訪れてほしいところだが、肝心の若手はというと、割合は1番低い23%。近年獲得した先発候補が軒並みリリーフに回ったり、フォーム探しの旅から帰ってこなくなったりしている影響で、ファームを見渡しても候補がそもそもいない。
という背景から、今年のドラフトでは、1年目からある程度の運用が期待できる先発を2名程度獲得し、徐々に若手の投球割合を増やしていくのではと睨んでいた。
が、あのGM、その上を遥かに超えてきた。
1~4位が全員、1年目から1軍で登板してもおかしくない先発候補。
個人的に衝撃だったのが、ここ2年、「野球は野手」というようなドラフトをしてきたあのGMが、このプランを選択したということ。野手の補強ポイント、しかも比較的重要度の高いものがあった中で、それよりも何よりも(準)即戦力となる先発投手を優先したのである。
そして例に漏れず、お得意の「同年代をぶつけて競争を煽る」戦略を取っている。
既存若手先発陣の尻叩きも兼ねて、先発高齢化問題をなんとか解決しようという狙いが色濃く出たものとなった。
そしてもう1つのテーマである平均球速の向上。
近年注目されるようになってきた平均球速。NPBも年々高速化が進んできており、ある程度は出ないと1軍で通用しない、と言われるくらい重要なものである。
では肝心の楽天投手陣はどのくらいなのかというと、143.7km/h(11/3現在)。どのように感じたかは人それぞれ異なるだろうが、ちなみにこれ、12球団最下位タイの数値である。
牧田がいるから仕方ない…と思ったそこのあなた。こちらのツイートを見てほしい。
ストレートの球速測定が100球以上あり、チームで平均球速が下から2名を抜いた場合のストレート平均
— aozora (@aozora__nico2) 2020年10月19日
ソ 147.9
ロ 145.0
楽 144.5
西 145.9
日 144.6
オ 144.7
巨 147.1
中 146.0
神 147.2
D 147.4
広 146.0
ヤ 144.9
平均から外しているのは画像の投手です。 pic.twitter.com/8rAu0JXh05
…まあこの通り、正真正銘の最下位である(白目)。
GMもここは重く見ているのか、今年は常時140キロ中盤から後半を計測出来る出力を持っている投手ばかりを指名。左腕2名や高校生である内も例外ではなく、最速や平均球速をある程度重視したのは間違いないと言えよう。
内の指名から見える、投手育成への手応え
楽天のドラフト戦略が変わるターニングポイントになり得るのが、6位の内。
近年、毎年のように育成で指名していた高卒長身右腕(千葉、清宮、小峯)の枠。今回注目すべきは、「高卒長身投手を支配下に持ってきた」ことにある。
「高卒投手は育てられない」と散々言われ続けてきた楽天。入団後にビルドアップできず、球速が伸びずに退団してしまうというのがいつものパターンだった。
では何故、この指名に踏み切ることが出来たのか。背景として挙げられるのが、18年育成ドラ1・清宮の存在。
今季のファームで、最も見違えたのが彼。最速は149キロまで伸び、2軍ではイニングを超える奪三振を記録するまでに成長。昨年の今頃、四国IL選抜との練習試合で130キロ中盤しか出なかった投手とは全くの別人と化した。
待望の高卒投手育成メソッド。チームとしても、清宮の成長で相当の手応えを感じたと見られる。より良い素材をこのメソッドで育成したらどうなるのか、今後是非注目してもらいたいポイントだ。
指名を受けてのデプス更新
ここで改めて、指名選手をおさらい。
2020ドラフトを受けてのデプスチャートは以下の通り。
来季から即ローテを回れる人材の他、2、3年後のローテ候補を含め先発を4名獲得。また、ブルペンにアクセントを付けられる投手も育成で確保出来た。
野手は1名のみだったものの、取り敢えず補強ポイントだった2軍育成用ショート、右打大砲候補を埋める形に。
おわりに
「宣戦布告」と言われた昨年とは打って変わって、高評価を受ける指名となった2020ドラフト。
今年はヨソドラで予想したりしたが、蓋を開けてみれば、最優先である「先発」という補強ポイントを全力で埋めに行く結果に。その中でも、競争を煽る指名や将来への投資も欠かさなかった。
予想の遥か上をいく指名ではあったものの、今年もしっかりとした意図の見えるドラフトだったと言えるだろう。
ドラフトから1週間以上経ったが、今の気持ちはこれだ。
今回指名された選手全員が入団し、優勝へのピースとなっている未来に思いを馳せ、今回の締めとしたい。
今回も最後まで見て頂き、ありがとうございました!!
過去2年と比べ短かったのは指名選手が少なかったからです。決して書くことがなかったとかではありません。もう一度言います。決して書くことがなかったとかではありません。
長文を書くのが久しぶりすぎて、おかしい点が多々あったのはご了承ください。リハビリ、しような。
曲紹介はまた今度の機会に。では、また。